理事長 挨拶

  学校法人後藤学園は、大正12年、大阪自由学園として創立以来、令和5年11月2日をもって100周年を迎えることができました。「愛と誠」を建学の精神として掲げ、その生涯のすべてを女子教育の発展に捧げた創立者後藤敬治の"我が志を継げ"の遺訓のもとに、100年もの長き歴史を積みあげてこれましたこと、万感胸にせまる思いがいたします。これもひとえに学園にお力添えをいただき、ご支援くださいました皆様方のおかげと心より感謝申しあげる次第です。

  100年の歩みを振り返るにあたり、女子への職業教育と自立をめざしスタートした小さな女学校は、中央学園高等専修学校・中央ITビジネス専門学校・中央幼維園という3学園に発展し、高等技能教育と幼児教育に不断の努力を重ねて参りました。大正から昭和、平成、令和へと時代は移り変わり、我が国も戦後復興、高度成長、バブル全盛、長引く経済不況に少子高齢化と目まぐるしく世の中が変化していくのと並行するかのように、本学園も時に隆盛を極め、時に難局を乗り越えて前進し、また常に希望をもち、常に時流を先見してきたことにより、上昇し続けることができたのだと自負しております。今後はさらに、多様な園児生徒学生一人ひとりに寄り添いつくすことこそ、命輝く教育こそが101歩目からの本学園の存在意義であると実感するところでございます。

  改めて申しあげるまでもなく、教育を取りまく課題は多種多様でありますが、社会構造や子どもたちの育つ環境がいかに大きな変化を遂げようとも、「愛と誠」を建学の精神とし、「蛍雪の誓い」を教育理念とする私たちは、愛情と情熱をもってことにのぞみ、誠実と真心をもって人に対することによってのみ、教育者としての使命を達成し、理想を実現し、目的を貫遂することができるものと確信しております。

  「愛と誠」と「蛍雪の誓い」。
  この時代だからこそ大切にしたいと考えます。

学校法人 後藤学園 理事長 後藤武治