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後藤 将治 先生(教頭)

感性とセンスを磨き「考えるIT力」を養成します!

 情報通信技術の発展とその普及は驚くべきスピードで進行しており、基本的ITスキルを習得しておくことは、新社会人としての第一歩を踏み出すうえでの必要最低条件となっています。本校の学生たちも、在学中に取得した様々な資格を武器に、より一層厳しさを増す就職戦線へと果敢にチャレンジしてくれています。

 しかしながら、型にはまったコンピュータの『利用方法』を身につけているだけでは、ネットワーク化されたビジネスシーンの中心で活躍できる“ITスキルの持ち主”とは言えません。なぜなら、情報という存在は、本質的に人間の「思考」と深い関わりを持っているものであり、「考える」という工程を省略した情報は、文字や数字の羅列に過ぎないからです。そのような「無機質な情報」ではなく、何もないところから「生きた情報」を創り出せるかどうか、言い換えれば、自分自身を表現し、他者とのコミュニケーションを図るためのツールとしてコンピュータを『活用』できるか否かが、現在のIT社会では問われていると言えます。

 本校では、どのような職場でも通用する「基礎的なPC操作」を徹底的にマスターすることに主眼をおいた資格取得のための講座に加え、VBAやHTMLを用いたプログラミング、自ら撮影したビデオを素材とした動画編集など、各学生の「創作力」の育成を重視した作品制作実習を開講しています。私自身、後者の講義を担当しておりますが、学生たちの独創的なアイデアや発想に驚かされ、感動させられることも度々です。抽象的でしかない「思い」や「考え」を形ある1つの“モノ”として具現化していくために、操作レベルでのテクニックを助言することはあるものの、学生と学生、また、学生と教員が、フラットな関係でお互いの感性やセンスを刺激し合える学習空間であることを意識しながら指導をおこなっています。

 「自ら考え、感じる力」を培うために、本校では学校行事の充実も図っています。異なる価値観をもつかもしれない多くの“他者”とともに集団生活を営んでいく中では、プラス体験のみならず、一定数のマイナス体験にも遭遇することとなりますが、それら全てを受け入れ、自分なりの意味を付与していくことで、「体験」や「出来事」、「他者との出会い」という単なる事実が、プラスマイナスを超越した「思い出」や「仲間との絆」へと昇華していくのではないでしょうか。そして、その過程で「考え、感じる力」が養われていくのだと思います。

 これから先も、多くの学生と出会い、ともに学び、驚きや感動を共有しながら、沢山の思い出を紡いでいけることを期待しています。

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